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Superyacht interior design ideas

陸上のインテリアデザインからのコアデザイン原理の多くがスーパーヨットのデザインと関連性を持っていますが、ヨットインテリアデザインが異なる点もいくつかあります。ヨット建造の構造的局面から建物には要求されない技術的必要性まで、最良のデザインは物理的障壁の制約を設計特性のチャンスへと変えるのです。
さらに、ヨットにあらゆる形やサイズ、様々なデザインスタイルがありますが、最も成功を収めるヨットにはデザイン要素の組み合わせがあり、それが多くの潜在的購入者やチャータラーを惹きつけるのです。以下は、結びつけられた時、チャーターでも販売でも、ヨットを最も成功を収めるものとする数々の要素です。
あなたのスーパーヨットのデザインとして検討すべきもの
収納スペースの最適化
機能性と設備は成功するスーパーヨットデザインの言うまでもなく重要な要素で、最も人気のあるヨットはそのサイズのヨットに期待できる全てのアメニティを備えています。しかし家庭と同様にスーパーヨットには限られたスペースしかなく、したがって収納も限定されます。陶器やガラス器、カトラリーはかなりのスペースを占め、特に多くのヨットには用途の異なる数種類のセットがあります。
全ての食器類がきちんと収納されるよう巧みに設計された収納を有効に活用しよう
全ての食器類がきちんと収納されるよう巧みに設計された収納を有効に活用しよう
テーブルデコレーション、コーヒーメーカー、調理器具、機関室の予備品、生鮮食品、冷凍食品、飲み物、工具、バイク… リストは次々に続きます。殆んどのヨットは、納品されてからオーナーに使用されるまでに重量が30~100トン増えます。これら全ての必需品が加わり、どこかに収容しなければならないからです。

全体の設計に廊下の収納解決法を組み込み、多目的スペースを確保
全体の設計に廊下の収納解決法を組み込み、多目的スペースを確保
船上に多くの収納スペースを作るため、デザイナーは大きな影響を与えるあるトリックを使います。収納エリアをデザインに一体化して融合するプッシュオープン機構やハンドルの削除などは、デザイナーが最もよく使う方法です。家具の高さや並びを揃えることも、見た目にも滑らかでかつ必要な収納スペースを隠すことができます。

収納庫の容量を最大限に生かしてかさばる水遊び用具を収蔵し、さらにジムとしても使用可能に
収納庫の容量を最大限に生かしてかさばる水遊び用具を収蔵し、さらにジムとしても使用可能に
水遊び道具はスーパーヨットのアウトドア娯楽用品の中で大きな部分を占め、かさばるけれども保管する必要があります。潜水艇から半潜水艇、水中翼船、ジェットスキー、曳航艇、ダイビングや釣りの道具、脱出シュート、障害物競争まで、水遊び道具の収納庫はどんどん大きくなり、下甲板の収納スペースを最適化することは重要な仕事になります。
そしてさらに、水遊び道具以外のティーイットゴルフマシンやプール、ビリヤード台、ゲームテーブル、自動演奏ピアノ、バスケットコートまであります。なぜヨット補助船の人気が高まったのかというと、遊び道具を運ぶ能力が格段に向上したからです。

濾過装置が非常に場所を取るため、プールの配置は収納能力に多大な影響がある
濾過装置が非常に場所を取るため、プールの配置は収納能力に多大な影響がある
図書室やボードゲーム、ゲーム機は雨の日や長旅には欠かせませんが、今ではさらに多くのヨットが、ゲストを楽しませるために映写室専用のスペースや屋外スクリーンセットを備えています。幸いなことに、進化したオーディオビジュアル技術はテラバイト単位のコンテンツを収容できますが、これらのデジタルサーバーも船上のどこかの貴重な食器棚の場所を奪ってしまうのです。

それぞれの収納解決法には異なった利点があるが、壁一面の本棚は部屋のスペースの邪魔をせずに本を収納できる
それぞれの収納解決法には異なった利点があるが、壁一面の本棚は部屋のスペースの邪魔をせずに本を収納できる
社会が健康と幸福を重視するようになり、ジム施設は船上のもう一つの望ましい設備になっています。大型ヨットの多くは、ジムエリアを変形キャビンに隠すのではなくより目立つ位置に置き、エアコン付きの特設のジムを呼び物にしています。そんなにスペースがない小型のヨットは通常二つの適切なジム設備のうちの一つを、デッキか陸上で使用できるように備え、使わない時は見えない所に収納しなければなりません。

限られたスペースでもインテリアデザイナーの創造的で実用的な解決法により船上のスパは可能
限られたスペースでもインテリアデザイナーの創造的で実用的な解決法により船上のスパは可能
船上のスパ、ハマムやヘアーサロンでさえも普及してきており、いくつかのスーパーヨットは陸上の最高のデスティネーションスパに匹敵する施設を備えています。ビーチクラブについては、大型ヨットには屋内屋外エリアのある完璧なビーチクラブ体験ができるスペースがあり、上のデッキには多くのアメニティが提供されています。しかし、ヨットのサイズで諦めることはありません。ヨットデザイナーは精通しており、小型のヨットでも大型ヨットに比肩する実用的な解決法を見つけてくれます。

通常の形の部屋
ヨットの性質として、航行中の流体力学的効率のために本質的に角形ではなく楕円形であり、デッキ間と同様船首と船尾間の行き来が求められます。ヨットの船首はしかし楕円形とは程遠く、側面は上と内側に傾斜し、創造的な設計技量が求められます。
加えて、クルーメンバーはヨットをきれいにするためにどこにでも行かなくてはなりません(海で直立させるのが難しい足場など)。そして最後にスペースは、建物の中よりもヨット上の方が常にもっと貴重です。
特殊な形の部屋にはデザイナーは曲線や斜面を活用し、彼らのデザインに取り入れる
特殊な形の部屋にはデザイナーは曲線や斜面を活用し、彼らのデザインに取り入れる
これら全ての結果は一般的なハウスデザイナーが通常設計する四角形ではない部屋に取り入れられ、実用的でかつ審美的に満足できる、必要な設備を収容するための変則な形でできています。デザイナーは造船所で始めから関わり、細部の全てに至るまで細心の注意を払い、周囲に開けるよう可能な場所にはガラスを使うようにしています。もしこのレベルの設計、例えば改装が不可能だったり予算の制約がある場合、最小限の色彩も特殊な形の部屋とともに融合を助けます。

自然光を取り入れる機会を最大に
現代のヨットと過去のものの主な違いの一つは、現代のヨットがインテリアに光と屋外の環境を取り入れたことです。時には床から天井までの窓もあり、これは2010年頃までのヨットにはなかったものです。太陽光を反射する高光沢の面を使用することで光を中に入れ、自然光を遮る厚地のカーテンをやめるのも定番となっています。
全面ガラスの可動間仕切りは温室と光に満ちたスペースを作り出し、環境に応じて開閉しどの季節でも温度湿度を調整
全面ガラスの可動間仕切りは温室と光に満ちたスペースを作り出し、環境に応じて開閉しどの季節でも温度湿度を調整
観音開きのドア(折りたためる船体の開口部)もまた共通機能で、一個または三個までの折りたたみドアが、それまで洞窟のようだった所を本物のビーチクラブにします。バルコニーも現代のラグジュアリーヨットには必要不可欠なものとなっています。
インテリアデザインと構造的特徴を同化させよう
時々忘れてしまうのは、ヨットが事実上船であり推進力から排気装置、電気、配管、造水器やエアコンまでインテリアデザインに組み込まれており、さらに同じサイズの家よりも多くの人を収容するということです。

ヨットのインテリアをデザインする時に無駄なスペースはなく、どのエリアにも目的があり、しかも高級感と洗練を表している
ヨットのインテリアをデザインする時に無駄なスペースはなく、どのエリアにも目的があり、しかも高級感と洗練を表している
改造が最も明白なエリアの一つはエンジンルームからマストまで垂直に伸びる排気トランキングで、それはメインデッキと上甲板のサロンで室内容積のかなりの部分を占めています。これを廊下ではなく主要な場所に割り込ませることは全てのヨットデザイナーが直面するチャレンジの一つで、このエリアにはもちろん窓がなかったので、このスペースに光を導入するのですから。
サンデッキの多機能性を活用、日光浴をしたり日陰で映画を楽しんだり
サンデッキの多機能性を活用、日光浴をしたり日陰で映画を楽しんだり
同様に、全てのヨットはサンデッキにレーダードームと通信機器が上についたマストがありますが、これはまたサンデッキに日陰の場所を導入する方法としても使われます。同じく、救命いかだやその他の救命設備も視界から隠されますが、緊急時にはすぐに使用できなければなりません。
隠されたLEDと柔らかな光のシャンデリアで究極のラグジュアリーを獲得
隠されたLEDと柔らかな光のシャンデリアで究極のラグジュアリーを獲得
エアコンのダクトシステムのためデッキ間に必要なスペースもまた、デザイナーにとってちょっとした挑戦です。ヨットは安定性のために最大のエアドラフト(水面からヨットの最高部までの高さ)があり、ゆえに頭部の高さにはある程度制限があり、可能な限り最大化が求められます。従って多くの部屋には、端よりも高さのある中央に丸天井(ポップアップとも言われる)があります。照明装置もこのエリアに適したものが必要で、視界から隠されたLEDなど、全ての照明が間接的で豪華になっています。
インテリアデザインのハイライト
AQUAMARINA 47.5m (155.8ft)
洗練されたゆったりとしたインテリア
Cristiano Gatto Designにより設計されたAQUAMARINAの洗練されたインテリアは、エレガントでも退廃的でもあり、至る所に非常に詳細な石細工と木工が施されています。この比類ないまとまりのあるインテリアを成功させたのは、細部に至るこだわりと素材の使い方です。
行く先々の港で驚愕させるような設計のヨット、AQUAMARINAを探しに行こう
行く先々の港で驚愕させるような設計のヨット、AQUAMARINAを探しに行こう
Gattoはゲストエリアや寝室に合理化されたインテリアを作り出すために、貴重なベニヤや独特な生地、大理石などを使っています。特注の家具は移動するヨットの振動や湿度、塩水の影響を考えてデザインされ、しかも同時に審美的成功を収めています。
全てのデッキの光を最大限に
AQUAMARINAの共有ゲストエリアは大きな窓から降り注ぐ自然光に溢れ、同時にゲストは殆んど全ての見晴らしの良い地点で息をのむような眺めを堪能できます。
メインサロンは大きなガラス窓に囲まれ、自然光がそのスペースを満たす
メインサロンは大きなガラス窓に囲まれ、自然光がそのスペースを満たす
メインサロンの豪奢なソファでゆったりくつろぐ時も、フォーマルなダイニングテーブルで美食の饗宴を楽しむ時も、ゲストはいつでも周囲の眺めを享受できます。上のスカイラウンジでも大きな窓で同様の設定がされており、ゲストはよりリラックスして自然光を浴びながら読書を楽しめます。
B2 85.6m (28ft)
エレガントなインテリアデザイン
Reymond Langton Designは、Abeking & Rasmussen建造のB2のインテリアデザインを任されました。豪華で見事な職人技がその素晴らしいデザインの随所に見られます。共有のゲストエリアはエレガントで色彩が強調され、歓迎とリラックスの雰囲気を作り出しています。
ヨットのインテリアに施された鮮やかでシンプルな色彩体系がエレガンスと豪華さを際立たせる
ヨットのインテリアに施された鮮やかでシンプルな色彩体系がエレガンスと豪華さを際立たせる
専用エレベーターが特徴
スーパーヨットにエレベーターは普通はありませんが、それは多くの階層で素晴らしい特徴となります(駄洒落をお許しください)。船上のアクセシビリティを向上しエリア間の流れを良くするだけでなく、インテリアデザインの強力な焦点にもなるのです。
美しく機能的、B2のガラスのエレベーターを楽しんで
美しく機能的、B2のガラスのエレベーターを楽しんで
85.6m(281ft)のB2はガラス張りのエレベーターの恩恵を受けています。全ての階層に止まるので、ゲストは下層やメインデッキの自分のキャビンから直接エレベーターに乗り、上甲板や後甲板のブリッジに行って広いラウンジエリアでリラックスしたり、アウトドアで食事を楽しんだりできます。
周囲のパノラマビューを見ながらの日陰でひと泳ぎに勝るものはない
周囲のパノラマビューを見ながらの日陰でひと泳ぎに勝るものはない
あるいは、ゲストがエレベーターでサンデッキに上がれば、そこには前方にサンパッドに囲まれたジャグジープール、後甲板には屋外ジムも兼ねる折りたたみラウンジチェアがあります。もしゲストが一日海上で過ごした後屋内の隠れ家を求めるなら、エレベーターに乗って後甲板のブリッジデッキにあるスカイラウンジで仲間と過ごすこともできます。

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